子役さんの歌い方と大人の歌い方の違い

子役さんから大人の歌い方へ移行するために必要なことを聞かれました。

 

子供ミュージカルなどで活躍してきたけれど、体が成長するにつれて

今までのように声が出ない・・・

よくあることです。

 

また子役の時は周りができないので、歌詞が覚えられる、音程が取れる

ニコニコ、ハキハキ歌える

 

その位で役がもらえることもあります。

 

しかし大人になると周りもできる人が増えてきますし

体が大きくなる=楽器も大きくなる=声は低くなる

 

小さい楽器で地声だけで元気よく歌うだけでは役はつきません。

 

本来であれば(私が指導するなら)

子供のうちから大人の歌い方で指導するのが良いと思いますが

児童劇団などではグループレッスンですからなかなか難しいのでしょう。

 

大人の表現は役の理解、その場のシチュエーション理解から始まり

感情を表現するためのビブラート、子供の頃より低くなった声のために

ミックスボイスやベルティングの発声技術

古いミュージカル作品はクラシック発声ができていないと歌えないので

クラシカルな発声、しっかりとしたリズム感と音程感の強化など

そんな練習が必要になってきます。

 

こういう練習は何も「大人」になるのを待たずともはじめられます。

 

子役から大人になっても歌いたい!

と思われる方は遠回りせずこういった練習をしていきましょう。